20240127「人生の4半期を終える今」

ブログというか、最近考えていることの記録。

最近の私、興味があること、転職活動、これからのこと、とか。

 

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年度末に現職を辞めることが決まり、これからのことをうっすら考えつつ、もう1年以上を過ごす狭いレオパレスの中で、晴れているのに引きこもりながら、ぼーっと珈琲を啜る。

 

ビジネスとか、そういうのじゃなくて、純粋に人の役に立つ仕事がしたくて、この仕事を選んだ。

他にも、海外に行けるダイナミックさとか、今まで生活したことない環境への憧れとか、いろいろあったけど、軸は「人の役に立ちたい」だった。デカレンジャーみたいになりたかった。

 

退職したいという気持ちは、常にあった。

よくわからないけどしばかれた時、よくわからないけど職場に残らなきゃいけない時、理不尽なことを言われた時、雨の中泥だらけになって訓練した時、家に帰れない時、大好きな人に会えない時。

でも、やりたくて始めたことだから、とりあえず3年は頑張ろうと思っていた。

思ったより時間が過ぎるのは速くて、濃密な3年は気づいたら終わりに近づいた。

 

私は結局、我が強過ぎるのかもしれない。

この仕事をする中で、何か窮屈さ、退屈さ、縛られたくなさがあって、それに我慢できなくなったのだ。それで、もう終わりにしたいと、思ったわけだ。

人の役に立ちたい気持ちは変わらないし、やりがいもあった。

この仕事を続けている先輩や上司を尊敬するし、かっこいいと思う。

我が儘な私には、ちょっと合わなかっただけなのだ。3年間を後悔することはない、今後も。

 

退職を上司に相談したときは、反応は様々だった。

でも、結局みんな言ってくれたのは、「自分の人生だから」ということ。

 

私は、自分の人生を、どうしたいのだろうか。

そんな問いはずっと前から考えてきたわけで、新しい問いではない。

ただ、25歳になる今。100年時代を生きる私たちの、人生の四半期を終える今。

これから残りの4分の3を考える今。そういう節目なのである。

 

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喜びが、繋がりが、瞬間を分かち合える場が、好きだ。

酒場が好きなのはそんな理由だ。

楽しさを分かち合うあの乾杯の瞬間。誰かが作った温かくて美味しい料理。

だんだん陽気になっていく仲間。胸中を打ち明けて、ぐっと距離が近くなる。

たまに新しい人に出会い、そこからまた思い出が作られる。

その繋がりが人生に影響を及ぼすきっかけになることもある。

たまに失敗をして人生をめちゃくちゃにする人もいるが、それを支える人もいて。

居酒屋も、バーも、スナックも、パブも。

お酒と仲間さえいれば、公園だって、酒場になる。全部好きだ。

 

 

コミュニティが好きだ。

いろんな人がいる、そんな場所が、空間が好きだ。

子供も好きだし、おじいちゃんと話すのも好きだし、想像もつかないような仕事をしている大人とか、いろんな特性を持っている人とか、十人十色のバックグラウンドとか。

そういうコミュニティに助けられてもきた。みんなが安心できる場所が好きだ。

いつもの、あそこ。いつもの、みんな。

そこに新しい仲間が加って、また旅立っていく。出会いと別れが、好きだ。

人に直接関わることというより、そういう場が好きなんだろう。

 

 

他にも関心分野はいくつかある。

教育(子ども)、経営、福祉、海外、旅、なんか、そういうの。

関心を持つようになった経緯はそれぞれある。経緯があるから大事なんだ。

 

つまり、人生残り4分の3を使って、これらと関わっていきたいと思っている。

 

私の描きたい人生は、週40時間とプラスの時間を会社で過ごして定年まで過ごして、老後にゆったり好きなことをやる、というのではない。自分が関心を持っていることに関わって、時間を過ごしていく人生を送りたいのだ。(生意気だと思う!)

 

私はいつも「自分で仕事をしたい」と言ってしまうのだが、よく誤解されてしまう。

「自分で仕事をしたい」というのは、私にとって、ビジネスチャンスに向けてチャレンジして自分の力で事業を回していきたい!というのとは違うのだ。

自分の関心のある分野で、自分なりのやり方で、生計を立てたいのだ。既存のやり方やロールモデルがパッと思いつかないし、職業としては成りたたないだろうから、そういう表現をしている。「小野ちゃんはヤリ手になりそうだねえ」とか言われるが、全くそういうタイプではない。

 

好きなことや興味があることだけを仕事に結びつけることには賛否両論あるだろうし、正直、好きなことを仕事にして稼げるとも、稼ぎたいとも思っていない。そもそも、仕事を中心に人生を考えなくてもいいのではないか。要するに生計が立てられればいい。

(「生計が立てられる」とは、酒場に通えて、好きな仲間と十分に楽しめて、好きな人と良い時間を過ごせて、いろんな場所に行けるだけのお金があるという状態だ。そうであってはじめて、人生に価値が現れはじめると思うから。そうでない人生に魅力は感じない。)

 

お金を稼ぐことと、自分の人生を満たすこと。

この2つをどうバランスとってやっていくか。「ワークライフバランス」ってやつだ。

昨今大事だと言われていることだが、自分の人生を満たしながらお金を稼げたら一番良いと思っている。難しいが。

 

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最近、就活がおもしろい。

エージェントを使ったいわゆる「転職活動」みたいなものもするし、Wantedly(懐かしい)を使って企業の人とカジュアルに話したりもしているんだが、やっぱりおもしろい。

 

新卒で就活をしている時よりも、社会人3年間を経た自分だからこその芯があったり、企業側からの評価を直に感じたり、結局は「この人と働きたいな」って思えるのが会社選びに繋がったり。とにかく、前よりも楽しみながら就活をしている感覚がある。

 

ただ、やはり、ちょっと、難しい。私の感覚的な考えが、相手に伝われることもあるし、全然分かり合えてないなと思うこともある。わかりあうことの重要度はさておき、難しいとも感じる。

私の仕事に対する感覚が、どうしても「具体的な仕事」まで距離があるからかもしれない。

 

大人たちにそれを話すとき、私が欲しい回答が返ってくることはあまりない。たぶん、私が少し変なんだろう。質問の意図を伝えるのが難しいのだ。面倒な私はそこをいつも端折ってしまう。わからないのだ。

 

 

「3年間現職をやっていましたが、将来は自分で仕事をやっていきたいという思いが強くなり、退職を考えています。次のキャリアでは、自分で仕事が回せるような力をつけられるような職選びをしたいと思っています!」と言うと、だいたい、営業職とか、人材系の企業の求人を薦められる。確かに力はついて、生存能力は高くなりそうだが、これが正解とはなかなか思えないのが現状だ。結局バイト感覚で仕事をすることになりそうな気がしている。

 

では「将来飲食を通じて人の繋がりが生まれるような場所を作りたいと思っています。次のキャリアでは、そのために自分が経験を積めるようなことをしたいです!」と言うと、飲食業界で店舗スタッフをやってみたら?とか、経営コンサル、飲食マーケなどを薦められる。これは実践的であり自分の将来を考えて必要なスキルが身につきそうだ。企業側が「キャリア上の『踏み台』でいいよ」と言ってくれる限りは。

 

一方、「人の役に立ちたいという気持ちから現職に就き、その前の大学時代では海外ボランティアやNPOスタッフなどをやっていました」という経歴を伝えると、医療法人とかNPOからも声がかかる。社会課題に対する打ち手をそれぞれ持っていて、金銭的な利益ではなく目指す社会のために働く人たちはカッコいいと思うし、自分の価値観には親和性が高い。ただ、興味の範囲が広すぎる私には、分野の選定が難しいと感じたりした。

 

その他、自分の職歴や学歴だけを載せていると、ガツガツ系のベンチャーから声がかかったり、国際貿易を主の事業とするゴリゴリな会社からオファーが来たりする。稼げるだろうし、それはそれでおもしろいとは思うが、長く続けたいとは思わないだろう。

 

 

そんなこんなで、いろんな話を聞いて面白がりつつ、悩みつつ、答えのない問いにどう納得感を持った答えを出すかということを悩んでいる。それぞれの人生を比較検討したところで、その決め手は自分の中にしかないのだから、これは考えなきゃいけない。ただ少し疲れるのだ。

 

いっそ、海外に行って、1年くらい本場のパブで働こうかとも思う。

自分の好きな場所で過ごして、そしたらまた何かおもしろい価値観が生まれるかもしれない。

今のところ、大肯定してくれたのはスナックのママだけだ。

大胆な決断を絶賛してくれる人は、たいてい大胆な人生を送ってたりして、好きだ。

 

慶應商学部から海上自衛隊海上自衛隊から海外のパブなんて、やはり頭がおかしいのだろうか。変なんだろうか。もう25歳なのだし、落ち着いた職に就いて、結婚して、子供を産んで、という人生を送る方が、結局は自分の幸せになるのだろうか。いつか自分の人生がとんでもない失敗だと気付くのだろうか。(そしたら「しくじり先生」に応募してテレビ出演でもしちゃおうか!)

 

退職は3月末だから、しばらくゆっくり、ぼーっと考えて、結論を出すつもりでいる。

今のところ私にも、どうなるか全く検討がつかない。

 

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私は、非常に内向的で、じっくり考える傾向がある。

誤解されて、具体性もロジックもない人間だと言われてしまうこともあるし、結論だけを聞いてすごく楽観的だと思われることもある。

 

しかし最近救われた言葉がある。「『静かな人』の戦略書」という本の一説だ。

「内向型の人はアイデアや野心を持っていない訳ではなく、夢を追うのにいちいち騒がないだけだ」

 

 

仕事を退職時までほぼ休みにしてくれた上司には本当に感謝している。

毎日ぼーっと、人と話しながら、いろいろと考えて、静かに、決めるんだろう。

そしてそれに疲れた時、大好きな友達には「飲もうぜ!」と連絡するんだろう。

どうか呆れず、盃を交わしてほしい。

 

そんな、感じです。

 

小野

 

 

P.S. おすすめの仕事あったら、教えてください。